ATH-M40x を電子ピアノの練習用に買った
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ピアノの練習用にヘッドホンが欲しくて買いました。家で電子ピアノを弾くのですが、電子ピアノのヘッドホン端子は6.3mmの標準ジャック。これに挿せるヘッドホンを探していました。選んだのがオーディオテクニカの ATH-M40x。プロ向けのモニターヘッドホンです。
夜でも音量を気にせず弾けるのが電子ピアノの良さなので、ヘッドホンは練習環境そのものを左右する道具です。だからこそ、安すぎず高すぎず、長く使えそうなものを選びたいと思っていました。
結論
音は素直で、電子ピアノの練習用としては満足しています。作りもしっかりしている。ただ、イヤーパッドの向きや、長時間つけたときの耳の痛さなど、使い勝手で惜しいところもありました。
- 付属の6.3mm変換アダプタで、電子ピアノの標準ジャックにつなげる。
- モニターヘッドホンなので、音を脚色せずそのまま聞ける。
- ケーブルは本体側がロック式で、引っ張っても抜けない。
- イヤーパッドがくるくる回るので、さっと着けたいときに向きが合わずもたつくことがある。
- 長時間つけると、イヤホンに比べて耳が少し痛くなる。
主なスペック
メーカー公称の主な仕様です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型式 | 密閉ダイナミック型 |
| ドライバー | φ40mm(CCAWボイスコイル) |
| 再生周波数帯域 | 15〜24,000Hz |
| インピーダンス | 35Ω |
| 感度 | 98dB/mW |
| 最大入力 | 1,600mW |
| 重量(コード除く) | 240g |
| ケーブル | カールコード1.2m(伸長時約3m)/ストレート3.0m の2本 |
| プラグ | 3.5mmステレオミニ+6.3mm標準変換(ネジ式・金メッキ) |
| 端子 | 着脱式(バヨネット式ロック) |
| その他 | 90度の反転モニター機構 |
インピーダンスが35Ωと低めなので、スマホやノートPC、電子ピアノのヘッドホン端子でも鳴らしやすい部類です。アンプがなくても音量が取れるのは、家での練習用として扱いやすいところです。
電子ピアノにつなぐ

今回いちばん重視したのが、電子ピアノにつなげること。私の電子ピアノのヘッドホン端子は6.3mmの標準ジャックです。ATH-M40x のケーブルそのものは3.5mmのステレオミニですが、6.3mmに変換するネジ式アダプタが付属しているので、これを取り付けて電子ピアノに挿せました。アダプタを別で買い足さずに済んだのは、地味にありがたかったです。
アダプタを外せば3.5mmのまま、スマホやノートPCにも挿せます。将来オーディオインターフェースなどにつなぐときにも困らなさそうです。ケーブルは2本付きで、伸び縮みするカールコード(1.2m、伸ばすと約3m)と、3.0mのストレート。椅子に座って練習するぶんには、取り回しのいいストレートを主に使っています。机の上で動きながら使うならカールコードが絡まりにくくて便利です。
音
モニターヘッドホンというだけあって、音を盛らずにそのまま聞かせてくれます。低音を強調したりはせず、弾いた音がフラットに返ってくる感じ。
このフラットさは、練習でこそ効きます。自分の演奏がそのまま返ってくるので、強弱のムラや和音の濁りに気づきやすい。低音が気持ちよく鳴るタイプだと、聞いていて楽しい反面、粗が隠れてしまうことがあります。ATH-M40x はその逆で、よく言えば正直、悪く言えば愛想のない音です。鑑賞用に華やかな鳴りを期待すると物足りないかもしれませんが、練習の道具としては信頼できます。
着け心地

耳への圧迫感も、頭への圧迫感もありません。少し重いかな、とは思いますが、普通のヘッドホンという範囲です。蒸れもそこまで気になりませんでした。
ヘッドバンドの長さ調整は段階式で、自由度が高い。硬さもちょうどよくて、使っている途中でずれることはないです。一度自分の頭に合わせてしまえば、毎回同じ位置で使えるのも地味に楽。無段階のものだと使うたびに微妙にずれることがありますが、これは段階で止まるので迷いません。
ただ、モニターヘッドホンだからか、イヤホンに比べると長時間つけていると耳が少し痛くなってきます。何時間も連続で、という使い方には向かないかもしれません。
作りと質感
プラスチックの質感は良く、金属(アルミ)の部品にはヘアライン加工がされていて、安っぽさはありません。光に当てると金属部分の細いラインが見えて、この価格帯にしては上等な見た目だと思います。価格のわりに、しっかりしたものを買えたという印象です。

地味にうれしいのが、本体側の入力端子のロック。ケーブルを挿すと固定されて、結構引っ張っても抜けない構造になっています。練習中にケーブルを足で引っかけても、すぐ抜けて演奏が止まる、ということがなさそうで安心感があります。
気になったところ

使っていて気になった点もいくつかあります。
まず、イヤーパッドが自由に回ること。これは仕様上「90度の反転モニター機構」と呼ばれていて、片耳だけ外して周りの音を聞く、というスタジオ的な使い方のためのものらしいです。便利な人には便利なのでしょうが、私のように普通に両耳で使うだけだと、さっと着けようとしたときにパッドが変な向きを向いていて、うまく着けられないことが何度かありました。慣れの問題かもしれませんが、最初は少しもたつきます。
それから、ヘッドバンド外側の audio-technica のロゴ。主張が少し強めです。スタジオならともかく、家で使うぶんには、もう少し控えめでもよかったかなと思います。
あとは前述のとおり、長時間つけると耳が痛くなる点。集中して長く弾く日は、ときどき外して休んでいます。
まとめ
電子ピアノの6.3mm端子につなげるモニターヘッドホンが欲しい。その目的には、付属の変換アダプタのおかげでよく合いました。音は素直で、作りもしっかりしている。
イヤーパッドの向きや、長時間の耳の痛さといった細かい不満はあります。それでも、練習のお供としては十分に活躍してくれています。
ATH-M40x は、オーディオテクニカのモニター向け「Mシリーズ」のなかでは中位にあたるモデルです。2014年発売と息が長く、定番として今も売られています。上位の M50x が華やかさのある音で人気な一方、M40x はよりフラットで素直、という位置づけ。練習やモニター用途で色付けの少ない音がほしいなら、こちらが素直な選択肢になります。
1万円台半ばという価格を考えると、モニターヘッドホンの入り口としては手を出しやすいほうだと思います。電子ピアノや楽器の練習、これから宅録やミキシングをやってみたい、という人にはとくに向きます。逆に、通勤中に音楽を気持ちよく楽しみたい、長時間つけっぱなしで使いたい、という用途なら、軽くて装着が楽なイヤホンやワイヤレス機のほうが合うはずです。自分の使い方に照らして選ぶのがよさそうです。
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